本日11月24日は「オペラの日」だそうですね。
私はネット上で偶然、
「The Whale Who Wanted to Sing at the Met」という
古いディズニー短編映画(1946年)を見つけました。
たぶん、マイナーな作品だと思います。
邦題は「くじらのウィリー」。
特に、オペラファンの方に強くお勧めしたい作品です♪
挿入曲の知識があれば、より深く楽しめそうですので。
14分程しかない短編なのに、笑いも涙も込み上げてきます!
まずは動画を、ぜひご覧ください。
(貴重な映像をアップして下さった方々に感謝します)
原語(英語)で観る方はこちら
日本語訳・一部吹き替え付きで観る方はこちら
いかがでしたでしょうか?
(下記、感想文になりますのでネタバレ注意)
何と言う衝撃の結末。
私は泣きそうになりました。
特に、カモメが飛んできて天から日が差し、
「ワルキューレ」ラストの「まどろみの動機」が
流れるあたり(日本語版だと12:48~)に
グッと胸に迫るものがありました。
旋律が美しいだけではなく、
死にゆくウィリーの「まどろみ」と
この世との「別れ」を表現している、
最高の選曲なのではないでしょうか・・・。
ワルキューレのラストでは煙がモクモク立ち昇りますが、
この作品のシーンでも天国へと通じる雲がモクモクしているので、
視覚的にもイメージが合ってるなー、と思いました。
それにしても、ウィリーがキュートです^^
海のお友達たちに「Shortenin’ Bread」を
歌ってあげているシーン、
銛で狙われていることにも気付かず、
無邪気に「私は町の何でも屋」を歌い聴かせるシーン、
(特に、水中でブクブク歌うところが面白カワイイ♪)
テノール/バリトン/バスの3声種を出せるウィリーが、
ランメルモールのルチアより6重唱を歌うシーン、等。
残念ながら、私はまだオペラの知識が浅いので、
ウィリーが天国で歌っているシーンの曲名を知りません。
雰囲気はヴェルディっぽいなーと感じましたが・・・
違うかな(笑)
この「くじらのウィリー」では、
ネルソン・エディというバリトン歌手が、
全ての声を担当したとのこと。
3声種を出せるウィリーの能力は、
そのまんまネルソンの能力だったのですね。
いや、イゾルデも歌っているからそれ以上か。
(イゾルデの声質は微妙でしたが・・・)
★ 以下は追記です:2015年1月13日 ★
1月3日に「ミッキーのフィルハーマジック」内で、
ウィリーのポスターを撮ってきました♪
映画の中でも出てくる、
ピエロの衣装で泣きながら歌うシーン。
オペラが好きな人なら、ポスターを見た途端、
「道化師(I Pagliacci)の”衣装をつけろ”を歌っているんだろうな」
と思うでしょうけれど、
映画の中でウィリーが歌っている曲は「衣装をつけろ」ではないのです。
私は「道化師」全曲を知っているわけではないので、
「衣装をつけろ」以外の曲が使われているのかなぁ?
と思っていたんですけど、ネルソン・エディ自身が
道化師のイメージで作って歌った曲のようです。
(Pseudo I Pagliacci Passage、とのこと)
こちらのページで知りました。
ウィリーが天国で歌っているシーンの曲名も書かれています。
嬉しいな~、知りたかったんですよね^^
歌劇「マルタ」より「Mag der Himmel Euch Verbegen」だそうです。
そうだったのかー。
歌詞をGoogleで大雑把に読んでみましたが、
まさに、ウィリーにピッタリな感じでドキッとしました。
(こちらのページより抜粋)
Mag der Himmel Euch vergeben,
Was Ihr an mir Armen tut,
Euer Spiel zerstört’ mein Leben,
Brach mein Herz in Übermut,
All mein Träumen, all mein Hoffen,
Schwand in trüber Zukunft Nacht.
Todesschmerz hat mich getroffen.
Dank Euch, dank, die es vollbracht etc.
ウィリーがメフィストフェレスに扮して歌っている曲名は何だろう?
ボーイトの「メフィストーフェレ」としか書かれていないし・・・。
誰かご存じの方がいらっしゃいましたらコメントお願いしますm(_ _)m