ブリティッシュ・パテ公式YouTubeページで知った、
エルザ・ステニング(Elsa Stenning)。
途中で音声が途切れてしまうのが残念ですが・・・
ウィーン、わが夢の街(Wien, Wien nur Du allein)♪
こちらのページによりますと、エルザ・ステニングはシドニー出身で
「オーストラリアの夜鳴鶯(Australian Nightingale)」として知られたソプラノ。
オーストラリアのギルバート&サリバン・カンパニーや、
コヴェントガーデンなどで歌っていたようです。
検索してもあまり情報が得られないのですが、
たぶん、1930年代後半に活躍していた歌手なのかなーと思います。
YouTubeで観た限りでは、明るくとっつきやすい
「オペレッタの人」というイメージを持ったのですが、
ワーグナーも歌っていたんですね。
こちらは「ラ・パロマ(La Paloma)」、
「鳩」という意味だそうです。
ラ・パロマ。何だかドミンゴが好きそうな曲だなーと思ったら、
やはりありました、ドミンゴが歌っている動画^^
エルザ・ステニングの動画には、
エセルバート・ネヴィン作曲、フランク・ルビー・スタントン作詞
「Mighty lak`a rose」や、
ジョージ・H・クラットサム作曲「Ma Curly Headed Baby」
といった、アフリカ系アメリカ人訛りを取り入れた曲を歌ったものがあります。
クラットサムもステニング同様、シドニー出身なんですね。
ところで「Ma Curly Headed Baby」と検索すると、
真っ先に出てくるのがポール・ロブスン(Paul Robeson)です。
既出の「Mighty lak`a rose」、ポール・ロブスンも歌っていますね。
ポール・ロブスンといえば「ショウ・ボート」(1936年)の「オール・マン・リバー」!
なのですが、私は1951年版しか観ていないんだよなー・・・。
話が飛びますが「オール・マン・リバー」といえば思い出すのが、
笠置シヅ子の「オールマン・リバップ」です!
私が持っているCD。
↓ Amazonでチョッとだけ試聴できます
原曲は「ショウ・ボート」の「オール・マン・リバー」ですが、
大胆にアレンジされています。たぶん、踊ることを前提にしたんじゃないかなぁ。
一部オリジナルの歌詞が入るものの、曲中ほぼ”オール・マン・リバ~ァ”の繰り返し。
これがノリノリでカッコいいのですよー^^
タイトルのリバッ「プ」もお茶目。
“リバー”と歌っているのですが、タイトルだけリバップなのです。
ポール・ロブスンの話に戻りますが、ポール・ロブスンのザラストロがスゴい。
テノールやソプラノが高音を聴かせるために、
各種アリアの最後で1オクターブ上げて歌い終える・・・
というのは普通に行われていますよね?
でも、低音を聴かせるためにアリアのキーそのものを下げて歌うとは!
この動画はピアノ伴奏のソロで歌っていますが、
もし合唱団員がいたら、合唱団員たちが聴きほれて入り損ねちゃいそう(笑)