先日(12月23日)、上野の東京国立博物館で開催されていた
エルメスの特別エキシビション「レザー・フォーエバー」を観に行きました。
会期最終日で混雑していましたが楽しむことが出来ました。素敵な世界でしたー!
展示されている数々のカバンはもちろん溜息が出るほど素敵でしたが、
私が一番惹かれたのは、白サイの「ズゥズゥ」でした。
本当に美しくてカッコ良かったんです!
その憂いを含んだような眼差しもまた魅力的で。
ずっとその場に留まってじっくり眺めていたい気分でした。
このズゥズゥのことはエルメスの公式HP
「エルメスの世界:エルメスの歴史をつむいだ30の名品ーエピソード」No.5で
詳しく知ることが出来ます。
ズゥズゥはレイラ・マンシャリがアルブレヒト・デューラーの
木版画「犀」を立体の世界で表現した、
ウィンドウディスプレイ作品とのこと。
wikipediaに木版画の画像がありました。なるほどー。
そのwikipediaの最後の方に
“『犀』は未だに芸術への影響は大きく、
サルバドール・ダリが1956年に製作した彫刻『Rinoceronte vestido con puntillas』が、
2004年からスペインのマルベーリャのプエトロ・バヌースに展示されている。”
との記述とその彫刻の画像があったのですが、ダリと犀との関係は興味深いですね。
上記エルメスのページに
“かのサルバトール・ダリも、一足遅れてこのサイにラブコールを送りましたが、
レイラは先に来たお客にズゥズゥを譲り渡すことにしました。”
との記述もありましたので。
また、公式HPで読むことが出来る他の名品エピソードの中で興味深かったのは、
エルメス最初のカレである
「オムニバスと白い貴婦人のゲーム」のエピソードです(エピソードNo.3)。
その名に出てくる「白い貴婦人」は、元を辿れば、
ボワエルデュー作曲のオペラ「白衣の貴婦人」(1825年)に
由来しているらしいのです。エピソードを読みますと、
“ボワルデューによって作曲された歌劇『白衣の貴婦人』は、
わずか数週間のうちにオペラ・コミック座を熱狂の渦に巻き込みました。
すると1828年、パリの大通りや河岸を運行する公共交通機関の会社が、
この”ヒット曲”にインスピレーションを受け、自社のシンボルマークにしたのです。”
とのこと。wikipedia(フランソワ=アドリアン・ボイエルデュー)には
“1825年には彼の最高傑作として評される『白衣の婦人』が初演され、好評を博す。”
の記述がありますが、このように事実だけ読んでも想像力が働かなくて
何だかピンと来ないんですけど、上記のようなエピソードを読むと、
いかに好評を博したのかが伝わってくる気がします^^
それにしても「オムニバスと白い貴婦人のゲーム」ってどんな柄なのだろう?
と、Googleで検索した画像一覧はこちら。
オニオンの輪切りを連想してしまった私は、やはり、
花より団子ってタイプなのだろうなぁ(笑)
あと・・・こちらの美しく華麗なギターに注目しました。
会場でこのギターを見つけたときはろくに説明も読まずに
「わ~、キレイ!」と見とれていただけだったんですけど、
家に帰って撮影した画像を拡大しながらじっくり眺めてみると、
THE ALFEE とか 25ANS とか書かれているではありませんかー。
アルフィーって、あのアルフィー?25周年のときの記念品か何か?
またwikipediaに頼って(笑)検索してみたら、
このギターに関する記述がありました。こちら。
“エルメス社が音楽家の作品などにアートワークを提供するのはこれが初めてのことであった”とか。
すごーい、これもまた興味深いエピソードですね♪
それにしても・・・
エルメス展をきっかけにエルメスの公式HPを閲覧しまくっているんですけど
(だって、私は実店舗に一度も入ったことが無いド庶民ですからね!笑)
さすがにHPまで一流だなーと感じます。訪問者をすごく楽しませてくれる。
壁紙、有難くダウンロードさせていただきました♪