バイエルン国立歌劇場 ♪
194件中、181 - 194件を表示 | 最初 |前へ |1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 |次へ |最後  |

ユベール・スダーン/Mozart:Late Symphonies:No.39/No.34/Menuette K.409/etc:Hubert Soudant(cond)/Mozarteum Orchester Salzburg/etc[OC559]

これが、本場現代ザルツブルク風モーツァルト演奏!モーツァルト生誕特別記念盤。このCDは、モーツァルト生誕の地、ザルツブルクを代表するオーケストラで伝統と歴史を誇るザルツブルク・モーツァルテウム管と前音楽監督のユベール・スダーンと、新たなシェフ、アイヴォー・ボルトンによる「ザルツブルクからのモーツァルト」シリーズの中から、後期交響曲集を集めた、モーツァルト生誕記念にふさわしいスペシャル・アルバム。ユベール・スダーンは、モーツァルテウム管に斬新な改革を行い、現代にふさわしいモーツァルト演奏を行い、絶賛を浴びた演奏。そして、ヨーロッパで大きな注目を集める指揮者ボルトンは、2005年10月のバイエルン国立歌劇場の日本公演で初来日し、ヘンデルのオペラ「アリオダンテ」を振って、海外での評判に違わぬ指揮ぶりで日本でも高い評価を得た人。ここでの演奏も、スダーンの後を引き継ぎ、バロック演奏の経験を生かしてピリオド楽器演奏の成果を採り入れつつ、非常に清澄明晰な演奏で現代の最先端を行くモーツァルト像を築いています。

¥4,836

アヴェ・マリア

「パヴァロッティの再来」「ヴィラゾンの後継者」などと賛辞を贈られ、オペラ・ファンの心をとらえて離さないヴィットリオ・グリゴーロ。ソニー・クラシカルへの3枚目は、ヴァティカンのシスティーナ礼拝堂の合唱団で歌い始めたというグリゴーロの音楽のルーツともいえる、美しい宗教曲のアリアを収めた充実のアルバム。シューベルト『アヴェ・マリア』、フランク『天使のパン』、モーツァルト『アヴェ・ヴェルム・コルプス』など、グリゴーロがシスティーナ時代に繰り返し歌い、自分の心に最も近いところにある名曲を核に、クリスマスの時期にふさわしい静謐でスピリチュアルな歌を収録。輝かしい美声だけでなく、敬虔な祈りさえ感じられる、さらにヴィットリオの魅力を堪能できるアルバムに仕上がっている。共演は、自らが所属していたシスティーナ礼拝堂合唱団とローマ・シンフォニエッタ管弦楽団。指揮のチェローニは、グリゴーロが合唱団に所属していた時の同僚で、現在はバイエルン国立歌劇場の副指揮者をつとめている。 ■録音年 2012年5月 / 収録場所 ローマ、フォーラム・ミュージック

¥2,640

ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」&「プロメテウスの創造物」より

現在バイエルン国立歌劇場、モントリオール交響楽団の音楽監督を兼任し、世界で最も忙しく活躍する指揮者、ケント・ナガノのソニー・クラシカル第4作。ソニー・クラシカルへのデビュー盤となった2008年発売の2枚組(ゲーテの戯曲「エグモント」を1990年代のルワンダ内戦に置き換えた「ザ・ジェネラル」と交響曲第5番「運命」をカップリング)に続く、ケント・ナガノと彼が音楽監督を務めるカナダのモントリオール交響楽団によるベートーヴェン・プロジェクトの2作目。オリジナル・アルバムのタイトルは「神、英雄と人間」。ナポレオン(英雄)に献呈するべく書きあげた傑作「英雄」交響曲を軸に、音楽的関連を持つ「プロメテウスの創造物」(ギリシャ神話に登場するプロメテウスは人間を創造したが、神の不興を買って永遠の責め苦にあう)の音楽を加えるというのも、200年前に書かれたベートーヴェンの音楽が21世紀に持つ意味合いを強く意識した、こだわりのケントらしいカップリング。来日記念盤。録音 2010年、モントリオール、サル・ウィルフリード・ペルティエ

¥2,640

TRAUMGEKRONT-夢を戴いて

ドイツ生まれのソプラノ歌手、ハンナ=エリザベス・ミュラー。2014年のザルツブルク復活祭音楽祭でティーレマンが指揮する「アラベラ」ズデンカ役でセンセーショナルなデビューを飾り、2017年9月のバイエルン国立歌劇場来日公演メンバーとして「魔笛」でパミーナを歌うなど、最も期待される若手歌手の一人。オペラの舞台で素晴らしい表現力を披露する彼女だが、その原点は「リート」にあると語り、このデビュー・アルバムでも繊細かつ美しい歌声で、19世紀末から20世紀初めにかけてのドイツ・リートを歌い上げている。アルバム・タイトルの「TRAUMGEKRONT-夢を戴いて」はベルクの同名の歌曲から採られているが、このGEKRONTには冠だけでなく"取り囲む"という意味もあり、リヒャルト・シュトラウスの"花にちなんだ歌曲"で、シェーンベルク、ベルクの歌曲を囲んだという選曲にもセンスの良さが感じられる。

¥3,135

マイール スターバト・マーテル ヘ短調 他

13世紀に生まれたスターバト・マーテル (悲しみの聖母)は、17世紀から18世紀にかけてイタリアと南ドイツを中心に数多くの作曲家がこの悲痛な詩に曲を付けている。とりわけ有名なのはペルゴレージやロッシーニの作品であり、19世紀にはドヴォルザークやシマノフスキ、20世紀にはペルト、ペンデレツキら、数多くの名作が生まれている。このマイールの「スターバト・マーテル」は一部が失われているが、マイール研究家ハウクの手によって、不足している部分が埋められている。悲痛な内容でありながらも、全体的に明るさに満ちており、最後に置かれた賛美歌はとりわけ清冽な美しさを湛えている。 [演奏] アンドレア・ローレン・ブラウン (ソプラノ) (10)/ ユン・ジェウォン (ソプラノ) (1-9)/ テレサ・ホルツハウザー (アルト) (1-10)/ マルクス・シェーファー (テノール) (10)/ ロベルト・ゼリアー (テノール) (1-9)/ イェンス・ハーマン (バス) (1-9)/ ヴァージル・ミショク (バス) (10)/ フランツ・ハウク (指揮)/ ジモン・マイール合唱団 (1-8.10)/ バイエルン国立歌劇場合唱団ノメンバー (1-8.10)/ イ・ヴィルトゥオージ・イタリアーニ (10)/ コンチェルト・バッスス (1-9)

¥1,870

ザ・テナー~ヨナス・カウフマン・ベスト

[ベスト・クラシック100極] 名実ともに現代を代表する世界的テノール歌手、ヨナス・カウフマン。イタリア・オペラ、ドイツ・オペラ、フランス・オペラ、そして歌曲やポピュラー・ソングを全く同等に歌いきることのできる歌唱力と表現力、そしてディクションの素晴らしさ・・・まさに空前絶後の存在。当アルバムは、カウフマンにとってソニークラシカルでの初のベスト盤で、ヴェルディ、プッチーニ、フランス・オペラのアリア集、イタリアの歌、そしてコロナ下で録音された歌曲集という5枚のアルバムからのベスト・セレクション。カウフマンの多芸多才ぶりが1枚に凝縮され、テノールの声の魅力をとことんまで味わうことができるアルバムとなっている。「ベスクラ」初登場。極HiFiCD/音匠レーベル仕様。録音 2013年3月13日~19日 パルマ、ニコロ・パガニーニ・オーディトリアム、2014年9月14日~21日 ローマ、サンタ・チェチーリア・ホール、2017年4月24日~5月1日 ミュンヘン、バイエルン国立歌劇場、ブルーノ・ワルター・ザール他。

¥1,980

輸入盤 POPOL VUH / COBRA VERDE [CD]

種別:CD 【輸入盤】 洋楽ロック 発売日:2021/11/26 登録日:2021/10/29 ポポル・ヴー COBRA・VERDE 内容:1. Der Tod des Cobra Verde2. Nachts: Schnee3. Der Marktplatz4. Eine andere Welt5. Grab der Mutter6. Om Mani Padme Hum 47. Sieh nicht uberm Meer ist’s8. Hab Mut bis dass die Nacht mit Ruh’ und Stille kommt9. Om Mani Padme Hum 4 (Piano Version) 解説:アカデミー賞にノミネートされた名作だ。バイエルン国立歌劇場合唱団らとのコラボレーションを含むその荘厳な世界観は、ポポル・ヴーの特徴的なサウンドをより飛躍させ、幻想的でドラマチック、そして暗くも美しいアンビエントなサウンドスケープを持っている。アンビエント・ミュージックとしてだけではなく、サウンドトラックとしても特別なマイルストーン的作品となったアルバム。今作にもボーナス・トラックが1曲追加収録されている。

¥2,616

CD/ケント・ナガノ/ブルックナー:交響曲第7番ホ長調(ノヴァーク版) (解説付) (来日記念盤)

ケント・ナガノ (ナガノ ケント ながの けんと)2011年9月21日 発売日系指揮者、ケント・ナガノ/バイエルン国立歌劇場管弦楽団による、2010年の『第4番(第1稿)』に続くブルックナー・チクルス。ブルックナーの交響曲のなかでも、その歌謡的な作風で高い人気を誇る「第7」。どこまでも流れる大河のような作品の真髄を、ナガノがその鋭い視点でえぐり出す。CD:11.交響曲 第7番 ホ長調 第1楽章 アレグロ・モデラート2.交響曲 第7番 ホ長調 第2楽章 アダージョ:きわめて厳かに、きわめてゆっくり3.交響曲 第7番 ホ長調 第3楽章 スケルツォ:きわめて速く-トリオ、ややゆっくり4.交響曲 第7番 ホ長調 第4楽章 フィナーレ:生き生きと、しかし速くなく

¥2,640

CD/ケント・ナガノ/ブルックナー:交響曲第7番ホ長調(ノヴァーク版) (解説付) (来日記念盤)

ケント・ナガノ (ナガノ ケント ながの けんと)2011年9月21日 発売日系指揮者、ケント・ナガノ/バイエルン国立歌劇場管弦楽団による、2010年の『第4番(第1稿)』に続くブルックナー・チクルス。ブルックナーの交響曲のなかでも、その歌謡的な作風で高い人気を誇る「第7」。どこまでも流れる大河のような作品の真髄を、ナガノがその鋭い視点でえぐり出す。CD:11.交響曲 第7番 ホ長調 第1楽章 アレグロ・モデラート2.交響曲 第7番 ホ長調 第2楽章 アダージョ:きわめて厳かに、きわめてゆっくり3.交響曲 第7番 ホ長調 第3楽章 スケルツォ:きわめて速く-トリオ、ややゆっくり4.交響曲 第7番 ホ長調 第4楽章 フィナーレ:生き生きと、しかし速くなく

¥2,292

岩城宏之/ブラームス: 交響曲第1番、悲劇的序曲、大学祝典序曲(2024年マスタリング)<タワーレコード限定>[TWSA1179]

ドイツ伝統のサウンドを継ぐ名オーケストラを率いる若き岩城の名盤がSACDで復活!カイルベルトが亡くなった年、1968年の貴重なステレオ録音。当時のコンマス浦川宜也氏によるソロ含む、万全のバンベルク響との共演。日本コロムビア所蔵のオリジナル・マスターテープからのリマスタリングによる世界初SACD化!岩城は1965年よりバンベルク交響楽団の指揮者に就任、カイルベルトの下で研鑽を積んでいた頃の貴重な録音です。ドイツのオーケストラならではの伝統を色濃く残していた時代のバンベルク響のサウンドを生かし、若き岩城の豊かな音楽性を反映した名演です。当社所有のオリジナル・アナログ・マスターテープからリマスタリングを行い初SACD化。音場・音質が鮮やかに向上しています。CD層も今回のリマスタリング音源を使用しています。この録音は収録当時弱冠36歳であった若き日の岩城宏之の重要な記録であり、かつドイツの主要なオーケストラであるバンベルク交響楽団との貴重な共演盤です。岩城は1960年にNHK交響楽団の世界一周の演奏旅行で当時常任指揮者だったシュヒターと外山雄三と共に指揮者陣に加わり、そのことが縁で1963年にベルリン・フィルに客演しました。また同年にはNHK交響楽団の指揮者となり、1965年にバンベルク交響楽団で常任客演指揮者に就任、1968年にはハーグ・フィルの常任指揮者にも就任し、まさに活躍の場を世界に拡げていた時期にあたります(その後1969年にNHK交響楽団の正指揮者となり'68-69にかけて日本人初のベートーヴェン交響曲全集を日本コロムビアに録音)。バンベルク交響楽団は1968年5月にNHKの招聘で来日し、当時首席指揮者であったカイルベルトと共に岩城は日本でも指揮をしています。カイルベルトはその後7/20にバイエルン国立歌劇場での「トリスタンとイゾルデ」を指揮中に急死していますので、この録音はその約2か月後というオーケストラにとっては苦境の時期に収録されたことになります(カイルベルトの死後、ヨッフムがこの年から1973年まで芸術顧問に就任)。そのような中、両者初のレコーディングが日本コロムビアによって行われたのはある意味重要であり、この時期の岩城の録音が海外の主要オケと行われた意義は大きいと言えるでしょう。また、当時のコンマスは1965年以来浦川宜也氏が務めており(バンベルク交響楽団第1コンサートマスター)、その意味でも当時話題となりました。岩城は終始精力的な指揮によりバンベルク響を引っ張っており、一定の緊張感を伴いながらもオケの美しく流麗な響きをさらに引き立てています。それにしても第2楽章での浦川のソロを含め当時のオケの音色は管楽器含め素晴らしく、この時期にはオイロディスクなどにも多くの録音があるとは言え、日本コロムビアのこの録音はその中でも特筆される出来でしょう。今回、オリジナルのアナログ・マスターテープより新規でデジタル化を行ったマスターから最新復刻を行いましたので、当時の響きがより蘇ってくるはずです。(1/2)

¥2,970

カール・リヒター/J.S.バッハ: マタイ受難曲 (1979年録音)<タワーレコード限定>[PROC-2318]

リヒター没後40年企画。不朽の1958年盤から約20年後のリヒターの"マタイ"、最終回答。最晩年、ARCHIVレーベルへの渾身の1979年録音盤を世界初SA-CD化!新規で本国のアナログ・マスターテープより最新復刻。国内盤での再発は約20年振りカール・リヒター(1926.10.15-1981.2.15)が残した最後のマタイ受難曲を世界初SA-CD化。最初の録音である1958年盤があまりにも有名なのに対し、亡くなる約2年前の録音であるこの1979年盤は、まさに忘れられたといって良いほどの扱いでした。何度も再発売される1958年盤の陰に隠れて、"無かったこと"にしたいとの声も聞こえる程です。一方で、リリースされた時期はアーノンクールを始めピリオドアプローチが主流になりつつあり、その時代においては、"過去のもの"として評価せざるを得なかった、という側面があったことも事実です。元々旧盤で示した方向性をさらに時代に応じて昇華させた演奏と期待していた当時のリスナーは、むしろ退化しているように映ったのでしょう。確かにモダン楽器で今更この解釈はどうなのかという疑念が当時生じたことは否定できません。リヒターは1958年盤の後、1969年の来日ライヴを挟み1971年に映像も収録を行っています。恐らく、出来に完全に満足できないリヒターが、更に高みを目指してマタイに常に挑戦をし続けたと言えるのではないでしょうか(解説書での矢澤氏は「精神の軌跡」と表現)。しかしその音楽はストイックなまでの厳格さの代わりに、より調和的な世界へ、和みの境地と融和を感じる演奏へと苦悩を伴って変化をして行ったように見えます。さらに後半部分になるに従い、その重さが身に染みるほど沈む演奏にも聴こえます。当時、疲弊したリヒター像としても受けとられたこの1979年盤の真価は、今こそ探求されるべきではないでしょうか。当時リヒターは望み得る最高のメンバーを招集しました。母体のミュンヘン・バッハ管弦楽団にはヘッツェルやニコレの名前がクレジットされています。更にオーボエにはマンフレート・クレメントという当代きっての名手(元バイエルン国立歌劇場首奏者。1959年以降ミュンヘン・バッハ管で演奏開始。1980年からはクーベリックに請われバイエンル放送響の首席に。ケンペ指揮でR.シュトラウスのオーボエ協奏曲も録音(EMI)。日本にも馴染みが深い))による素晴らしいソロの数々も聴きもの。また、歌手もリヒターにより当時の最高のキャストが揃えられ、シュライアーによるエヴァンゲリスト、F=ディースカウのイエスなど見事な布陣です。いずれにせよ、ここに残された演奏がリヒターの"最終回答"という事実に変わりはありません。リヒターが体現したかったこと、後の世に残したかったことや音楽観などは、この録音で我々も追体験が可能です。没後40年のこの機会に、わずか54歳で世を去ったリヒター最後マタイが最上の音質で蘇りました。より詳細に、より厳密に向き合う良いタイミングとして耳を傾けてはいかがでしょうか。(1/2)

¥6,985

ロリン・マゼール/ブルックナー: 交響曲第5番<タワーレコード限定>[PROC-2328]

マゼール&VPOによる唯一のブルックナー録音である74年収録の名録音を最新復刻。オケの自然な流れを活かした名演を世界初SA-CD化!オリジナル・アナログ・マスターテープから本国で新規マスタリングこの第5番は、マゼールにとってはベルリン放送交響楽団との第3番に続く録音となった音源で、結果としてウィーン・フィルとの唯一のブルックナー録音となりました。当時のDECCA録音では、ステレオによるウィーン・フィルとブルックナーの交響曲全集を録音する企画をどの時点から立てていたのかは不明ですが、デジタル移行前に複数の指揮者により全集が完成されました。マゼールは唯一の登場で尚且つ第5番のみです。尚、DECCAには1956年収録のクナッパーツブッシュによる録音があったとはいえ(改訂版)、アナログ時代においてはステレオでも被りはこの1曲のみでした(例えば第9番のメータは、第4,8番の録音はロス・フィルと収録)。そこにDECCAがウィーン・フィルのブルックナーを特別とする意志があったことは否めません。初期のショルティは別にしてもその割り振りは興味深く、なぜマゼールが第5番の担当になったのかはある意味興味が尽きません。とはいえこのDECCAによる全集はどの演奏もベストパフォーマンスに近い出来と言って良く、マーラーと並んでレコード的(音響的)にも、ウィーン・フィルの反応やそこにある伝統が垣間見えることも含め、企画としても最上と言えます。マゼールとウィーン・フィルはこの録音より後に関係が深まり、1982年からはウィーン国立歌劇場の総監督に迎えられました。その時期より収録されたマーラーの交響曲全集の方がクローズアップされがちですが、この第5番と、カラヤンが亡くなる前後に旧EMIレーベルに録音したベルリン・フィルとの第7,8番、そして晩年のバイエルン放送交響楽団との全集を聴くと、ブルックナーも得意としていたことがわかります。とりわけベルリン・フィルとの2曲はオケの能力を活かした雄大かつ堅固な造形力が見事で、ブルックナー指揮者としての評価が確立した演奏でした。マゼールのブルックナーは、ウィーン・フィルとのマーラーの第7番の録音に見られたような極端なテンポ設定もなく、この第5番でもオケの自発性から来る音楽の自然な流れを、本当にうまくコントロールできる術があります。曲によっては器用さとドラマ性を重視する指揮者と見られがちですが、本来は曲の奥底にあるコア部分を底流に、その真価を引き出す能力がマゼールはずば抜けて高かったのではないでしょうか。このDECCA録音では当時の録音の良さもあって、今回の新規復刻においては細かな描写もより聴き取ることができるようになりました。第5番の真の姿を自然に引き出すマゼールの能力が、より際立った名演です。(1/2)

¥3,548

ルドルフ・ケンペ/R.シュトラウス:アルプス交響曲(1966年録音) (2021年 DSDリマスター)<完全生産限定盤>[SICC-10382]

タワーレコード x Sony Classical究極のSA-CDハイブリッド・コレクション第9回発売ケンペの知られざる第1回目の「アルプス交響曲」。伝説のエンジニア、ウィルキンソンが手掛けた名録音。アナログLP時代にR.シュトラウスの管弦楽曲全曲録音という偉業を成し遂げたルドルフ・ケンペ(1910-76)。シュトラウスの複雑かつ華麗なオーケストレーションの本質を捉え、ずっしりとした手ごたえのあるサウンドを引き出す手腕は、カラヤンやセル、ベームと並ぶ20世紀随一のシュトラウス指揮者としてのケンペの凄さを刻印しています。イギリスの名指揮者トーマス・ビーチャムの懇請で1961年にロイヤル・フィルの首席指揮者に就任したケンペは1975年まで同フィルのレパートリーを拡大し、世界各地へのツアーを重ねて、イギリスを代表するアンサンブルへと成長させました。指揮者には批判的なことで知られるロンドンのオーケストラの楽員も、ケンペの音楽性や人柄を無条件で賞賛し、心からの信頼を置いていました。ケンペが生涯で初めて「アルプス交響曲」を指揮したのが1966年4月、ロイヤル・フィルとの共演で、当盤はその直後にRCAによって録音されました(オーケストラの弦楽パートはケンペが実演で好んだ対向ではなく通常配置)。ロイヤル・フィルは1960年代に入ってから予約購読販売組織の「リーダーズ・ダイジェスト」の頒布レコード・シリーズのための録音を始め、そのプロデュースを手掛けていたRCAの鬼才プロデューサー、チャールズ・ゲルハルト(1927-1999)がこの「アルプス交響曲」も担当。デッカの名エンジニア、ケネス・ウィルキンソン(1912-2004)が、第2次大戦後のロンドンの主要録音会場として名を馳せたキングスウェイ・ホール(1912年建設、1998年解体)で収録した広々としたサウンドは作品のスケールの大きさに相応しいもので、今も新鮮さを保っています。「登り道」で1箇所だけ登場する舞台裏の金管のバンダの距離感も極めて自然に再現されています。このケンペ/ロイヤル・フィルによる「アルプス交響曲」は、SP時代の自作自演(バイエルン国立歌劇場管、1941年EMI録音)、モノラル時代のカール・ベーム(ドレスデン・シュターツカペレ、1957年DG録音)に続く史上3つ目の同曲録音で、メジャー・レーベル初のステレオ録音でもありました。それゆえ、ケンペ自身が再録音禁止期間の5年が切れる1971年にドレスデン・シュターツカペレと録音したEMI盤が1973年に登場するまではレコード市場を独占した感があり、この交響曲の知名度を高めました。アメリカ盤のほかに、同じデザインによるイギリス盤、ドイツ盤、イタリア盤、デザインの異なるフランス盤、日本盤が存在することからも世界各国でプレスされ、リリースされていることが判ります。またこの演奏は1960年代にRCAが力を入れた「ダイナグルーヴ Dynagroove」という製盤イコライジング技術でプレスされ、オーディオファイルのデモ盤としても使われました。(1/2)

¥2,970

ルドルフ・ケンペ/ミュンヘン・フィル・コンプリート・CBSセッションズ1968<完全生産限定盤>[SICC-10379]

タワーレコード x Sony Classical究極のSA-CDハイブリッド・コレクション第9回発売ケンペ&ミュンヘン・フィルによる初録音の全貌。1968年5月、わずか6日間で収録された奇蹟の音楽。20世紀後半を代表するドイツの巨匠指揮者ルドルフ・ケンペ(1910-76)が、1967年にミュンヘン・フィル音楽総監督に就任後、初めて同フィルとドイツCBSに録音した貴重な音源を全てSA-CD化。この1968年5月のドイツCBSへのレコーディングは、5月22日から27日にかけての6日間でLP4枚を録音するという集中的なセッションで、シュトラウス「メタモルフォーゼン」以外はケンペ唯一の商業録音であるのが特徴です。大曲シューベルトの「ザ・グレイト」は、ストレートな解釈を貫いて大きなクライマックスを築く手腕が見事で、この時期に録音として残されてよかったと思える名演(ケンペの「ザ・グレイト」はCD時代になってドレスデン・シュターツカペレとの1950年の演奏が放送録音からCD化されています)。「メタモルフォーゼン」とドヴォルザーク「弦楽セレナード」は、第2次大戦での爆撃前後のバイエルン国立歌劇場の写真をジャケットに使ったLPでのオリジナル・カップリングで、弦楽合奏の明暗が対照的な2曲を組み合わせた好企画盤。日本ではなぜかLPでは未発売で2002年にCDで初めて発売されました(なお、ケンペは「メタモルフォーゼン」を通常の同曲再録音禁止の通常規定が終わる5年後の1973年1月にドレスデン・シュターツカペレとEMIに再録音しています)。「最も音楽的なピアニスト」と称されるブラジル出身の名ピアニスト、ネルソン・フレイレ(1944年生まれ)のデビュー盤となった4曲の協奏曲も見事で、チャイコフスキーはフレイレ自身が「自分の録音の中でお気に入り」と挙げるほどの充実した名演。アルゲリッチとの共演盤がリリースされた1980年代まではフレイレにとっての代表盤(かつこれらの協奏曲の唯一の録音)でもあり、当時20代前半だったこのピアニストのずば抜けた音楽的センスを刻み込んでいます。フレイレは録音には極めて慎重で長いキャリアの割には協奏曲の録音が少なく、この4曲のうち複数の録音があるのはチャイコフスキーのみ(2014年、70歳を記念して発売された、デッカが放送録音による協奏曲演奏を集めた2枚組RADIO DAYSに、マズア/フランス放送フィルとの1969年ライヴが収録)。その意味でも価値が高い復刻です。録音会場のビュルガーブロイケラーは1885年に開場した1800人以上を収容できるビアホール・レストランでした。1920年代からは政治集会にも使われ、1923年にヒトラーが「ミュンヘン一揆」を起こした場所としても知られる歴史的な建物。音響の良さでも知られ、第2次大戦後のステレオ時代の1960~70年代にはミュンヘンのオーケストラの録音にも頻繁に使われました。ケンペ/ミュンヘン・フィルのベートーヴェン、ブラームス、ブルックナーの録音はここが会場でした(EMIによるさまざまなオペラ録音のほか、C.クライバーのヴェルディ「椿姫」[DG]やリヒテルとのドヴォルザークの協奏曲[EMI]もここ)。1979年に解体されています。(1/2)

¥7,590

194件中、181 - 194件を表示 | 最初 |前へ |1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 |次へ |最後  |